「TOEIC受験者の中で、66%以上が500点以上を取得しています」(2020年1月実施分)
つまり半分以上の人が500点以上を取っているのです。
この事実を目にすると、TOEIC500点の壁を超えられそうな気持ちにならないでしょうか。
とはいえ、
「これからTOEICの勉強を始めるんだけど、どの参考書が一番いいの?」
「忙しいんだけど、どうやって勉強の時間を作るの?」
「TOEIC500点取るために必要な勉強時間は?」
という疑問を持つ人もいるかと思います。
この記事ではそんな「参考書や時間の作り方」に関する疑問を、元TOEIC講師の観点から解決します。
具体的には
・TOEIC500点って、どんなレベルなの?
・TOEIC500点を目指す社会人のための参考書
・TOEIC500点を達成するための社会人向け時間戦略
の順番で解説していきます。
ここに書かれていることを、1つでも実行したらTOEIC対策の質が劇的に改善する可能性が高いです。
ぜひご一読を!!
TOEIC500点って、どんなレベルなの?
そもそもTOEIC500点というのは、どのくらいの英語力なのでしょうか。
ここでは次の点について、説明します。
・TOEIC500点の実力
・TOEIC500点を取るメリット
一つずつ見ていきましょう。
TOEIC500点の実力
TOEIC500点は「英語初中級レベル」と言われています。初心者ではないけれど、中級というわけでもないというレベル。英検で言うと2級(高校卒業程度)相当になります。
基礎知識から勉強して500点を取るためには、約450時間かかると言われています。
TOEIC公式サイトのデータによると、日本人の平均点は581点。500点未満の受験生は全体の約33%だそうです(2020年1月実施の第247回TOEIC)。
500点を取っても平均には少し届かないですが、全受験生の半分以上が500点以上をとっているわけです。勉強時間さえ十分に取れば、決して不可能な目標ではありませんね。
TOEIC500点を取るメリット
就活や転職活動で評価されるのが、500点からだと言われています。
英語を全く業務に使わない部署でも、500点を持っていると「英語ができる人」という目で見てもらえるそうです。
もしかしたら、海外赴任をさせてもらえるかも知れませんね。
TOEIC500点を目指す社会人のための参考書
TOEICはリスニングパートとリーディングパートに分かれています。それでは最初から全てを勉強しないと行けないのでしょうか?
その必要はありません。最初はリスニングのpart 1&2,リーディングのpart5のみを集中的に勉強することをオススメします。
なぜならこれらのパートは全て「短文」を扱っているからです。
短い文がわからないのに、いきなり長文がわかることはないですね。
なので最初はリスニングのpart 1&2,リーディングのpart5にフォーカスを絞って勉強すると良いと思います。
ということで、よくオススメされている参考書と勉強法を
・文法学習
・リスニング学習
・単語学習
の順でご紹介します。
文法学習
花田徹也(2009)『1駅1題 新TOEIC TEST文法特急』朝日新聞出版
と
川崎芳人他(2017)『総合英語 Evergreen』いいずな書店
が人気があります。
これらを使った勉強法は、「苦手な文法事項を絞って勉強する」ことにつきます。
頭から丁寧に勉強していたのでは、退屈だし時間も非常にかかるからです。
参考書の問題をパラパラめくってみて、「受動態」や「現在完了」等、自分が苦手だと思う文法事項を確認した上で、それらの繰り返し問題演習します。
『総合英語 Evergreen』 は、問題集の解説を読んでもわからない時に、「先生代わり」に読んでみましょう。
文法の勉強は「苦手な文法事項を絞って勉強する」ことがオススメです。
リスニング学習
リスニング学習系の参考書では
・ 濱崎潤之輔(2019)『【CD付】TOEIC L&Rテスト 470点奪取の方法』旺文社
と
・神崎正哉・Daniel Warriner(2017)『TOEIC L&R TEST 初心者特急 パート1・2』朝日新聞出版
が人気です。
勉強法としては「聴き取れなかった英文の意味を確認する」&「聴き取れるまで繰り返し聴く」がオススメです。
よくある「長時間聞き流す」という方法はオススメできません。なぜなら、意味が分からない音声をいくら聞いても、わかるようにはならないからです。
例えば、今日から毎日20時間、アフリカのコサ語の音声を聴いたとして、何を言っているかわかるようにはなりません。
外国語の音声は、意味がわかるからこそ聴き取れるのです。
また、英文を読めるのに音声で聴くとチンプンカンプンということもよく起こります。
それは「自分で理解している英文の発音」と「実際の英文の発音」がずれているから起こるのです。
聴き取れなかった英文は、再生スピードを遅くしたりして、何度も何度も聴き込むのがオススメです。
単語学習
関正生(2015)『世界一わかりやすい TOEICテストの英単語』KADOKAWA/中経出版
が、よくオススメとして紹介されています。
単語学習する際の勉強法は、「少しずつ、何度も繰り返す」がオススメです。
まず覚える単語の意味は1度に1つずつにします。そうした方が頭が混乱しないからです。
haveのような頻出単語ほど、「持っている、食べる、経験する、~の状態にする」等のたくさんの意味を持っています。頻出単語を勉強する度に、これら全部を覚えようとしたら、退屈&疲れてしまいますね。
最初のうちはこの中の1つ(例えば「持っている」)だけを覚えることに全力を尽くすと良いと思います。
また、分からない単語だけで良いのでスキマ時間を使って、「何度も何度も覚えるまで単語集に目を通す」ことも大事です。
人間は何度も何度も覚えようとする情報は、自然と覚えることができます。例えば会社の住所等は、最初は覚えるのが大変かも知れませんが、しばらくするとスラスラ諳んじられるようになりますね。
こんな感じで、単語学習するときは「少しずつ、何度も繰り返す」勉強法がオススメです。
TOEIC500点を達成するための社会人向け時間戦略
ここでは時間の使い方を、「日常生活」と「試験本番」に分けて紹介します。
日常生活での時間の使い方
日常生活で意識すべきは「スキマ時間を活用すること」と「勉強時間のアポを取ること」です。
まず、「スキマ時間を活用すること」について。
毎日まとまった時間をとることは、お仕事の関係上なかなか難しいと思います。そのような場合でも、3分や5分といったスキマ時間をみつけて勉強してみることがオススメです。
スキマ時間をぼーっと過ごして勉強時間0分なのと、1分でも3分でも勉強をするのとでは、時間が経てば経つほど差が付きます。
詳しいスキマ時間の勉強方法は↓で紹介しています。
【多忙な社会人向け】働きながらTOEICスコアを100上げる勉強法

スキマ時間はどんどん利用してみましょう。
次に「勉強時間のアポを取ること」について。
お仕事上、誰かと会う時は必ずアポを取り、約束の時間は必ず守ると思います。同じように勉強時間もアポとして、スケジュール帳に事前に書いてしまうのがオススメです。
事前に「19時から20時まで、カフェでTOEIC勉強」とスケジュールを入れておけば、「今日は忙しいから、勉強しなくていいな」という状態になりにくくなります。
勉強時間は事前にスケジュールに組み込んでおく方法がオススメです。
試験本番での時間の使い方
TOEIC本番のときは、リスニングパートでは音声に従うしかできません。その代わり、リーディングパートでは、時間配分が大事になってきます。
リーディングパートでは、文法問題であるpart5は丁寧に解きます。解き終わったら、part6とpart7でも解けそうな問題はないか一通り見ておくのがオススメです。
そして最後の10分間は見直しの時間に充てるとよいと思います。特に問題用紙とマークシートで、解答にズレがないかをチェックが必要です。
本当は正解だったのに、マークする箇所がずれてしまっては元も子もありません。
リーディングパートでは、解ける問題を全部解き、最後に見直しの時間も設けるのがオススメです。
参考書を絞って一気に500点を勝ち取ろう
今回の記事ではTOEIC500点を速攻でとるために、次のことが大事だとお伝えしました。
・TOEIC500点は非現実的な目標ではない
・文法・リスニング・単語に分けて勉強する
・スキマ時間や試験本番の時間配分を考える
この辺りのことを参考にして、勉強してもらえたらと思います!!
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