『キートンの文化生活一週間』で文化的な一週間を!

映画

毎度お騒がせしています。ジェリーわたなべでございます。

「会社で嫌なことがあった」
「就活の面接で嫌なことがあった」
「とりあえず現実逃避したい」

そんな時は、何も考えずに楽しい映画を観てはどうでしょうか。

今回紹介する『キートンの文化生活一週間』も、何も考えたくない時に観てもらいたい映画の一本です。

記事の後半では、1度観ただけではわかりにくい字幕や習慣についても解説しています。ぜひのぞいてみてください。

『キートンの文化生活一週間』で文化的な一週間を!

今回紹介する『one week』は、1920年に製作された映画。バスター・キートンが自身のスタジオで初めて製作した記念すべき作品でもある。 『キートンの文化生活一週間』 等の邦題がつけられている。

前年の1919年の「Home Made」という、一週間で組み立てられる家についての教育映画からインスピレーションを得ている。この教育映画を製作したのは、Ford Motor Companyだった。

監督:Buster Keaton & Eddie Cline
上映時間:19分

配役
Buster Keaton: 花婿
Sybil Seely: 花嫁
Joe Roberts: ピアノ配達員

あらすじ

めでたく結婚したキートンと花嫁。マイクおじさんからもらった「自分で組み立てる家」を組み立て始める。そこに花嫁にフラれた男がやってきて、部品の番号を変えてしまい…

解説

ここでは、英語字幕(intertitle)の解説と、観ていて「?」と僕が思った習慣の解説をします。

字幕

難しめだったり、ストーリーを理解する上で重要と思われる字幕を解説します。訳は全てジェリーわたなべが自分で書いたものです。

The wedding bells have such a sweet sound but such a sour echo.

「ウエディングベルは心地よい音色を奏でる。しかしその余韻は不愉快でもある」

・such:とても~な(veryと同じ)
・sour:酸っぱい、不愉快な


 

Dear nephew:
As a wedding present I am giving you a house and lot no.99 Apple Street.
Wish your joy.
Uncle Mike

「親愛なる甥へ
結婚のお祝いとして、家とアップル通り99番地を差し上げます。楽しんでもらえると嬉しいです。
マイクおじさんより」

・lot:〔都市や街区の〕区画



DIRECTIONS
1.To give this house a snappy appearance put it up according to the numbers on the boxes.

「説明書
1.格好良く家を建てるに、箱に書かれた番号通りに組み立てましょう」

・direction:説明書
・snappy:格好いい、粋な
・put up:建てる、建築する
・according to~:~に従って



I’ve had a lovely afternoon on your merry-go-round. It’ll be better when you put in your hobby-horses.

「メリーゴーランドのおかげで、楽しい午後を過ごせたよ。おもちゃの馬を置けば、さらに良くなるだろうね」

・merry-go-round:メリーゴーランド
・ hobby-horse :おもちゃの馬



I guess it’s not used to the climate.

「ここの気候に合わなかったんだよ」

・be used to ~:~に慣れている



習慣について

続いて、一見しただけではわかりにくい場面について解説する。外国映画、しかも100年前の観客に向けてつくられた作品なので、どうしてもわかりにくい箇所ができてしまう。

結婚式で靴を投げる?

冒頭の結婚式の場面で、「食べ物に今後困らないことを祈念する」ライスシャワーに続いて靴が投げられた。そのような習慣はあったのだろうか?

調べたところ、2つの説明が見つかった。

1つ目は、チューダー朝イギリス(1485年 – 1603年:日本はだいたい戦国時代)で、新婚カップルに向けて靴が投げられていたという説明。
(出典:https://weddabroad.com/ceremony/throwing/)

2つ目は、昔のドイツでブーケトスの代わりに花嫁が靴を参加者に向けて靴を投げた、という説明。靴がなくなった花嫁を、花婿がお姫様抱っこするという流れもあったそう。

https://twitter.com/MuseeMagica/status/1187158811749994496

映画の中で靴を投げていたのは参加者なので、イギリスの昔の習慣をパロディにしたのかもしれない。

馬蹄(ばてい)の意味?

嵐で家がクルクル回り続けた時に、馬蹄(馬の蹄につける防具。蹄鉄とも呼ばれる)が飛んできた。これにはどのような意味があるのだろう?

馬蹄(ホースシュー:horseshoe)は、そのU字の形から、「幸福を溜め込む力がある」と信じられている。 現代日本でもホースシューネックレスがプレゼントとして、人気があるようだ。

この映画の中では直前の「馬のおもちゃもあると、さらに良かった」という言葉に関連させて馬蹄を出したのだろう。せっかくの幸運のお守りがあっても、不幸に見舞われている状況をギャグにしているのだろう。

実際に映画を観たい!

『one week』は現在パブリックドメインになっている。そのため、インターネット上で誰でも鑑賞することができる。

https://www.youtube.com/watch?v=5Q0FMxZBmO4

Jerry’s Final Thought

バスター・キートンが初めて手掛ける映画ということで、アクション有り、お色気有りのとても楽しい内容になっている。サイレントを映画を初めて観る人にも、ぜひオススメしたい。

★★★★

出典

  • Internet Movie DataBase( IMDB):画像
  • The International Buster Keaton Society:基本情報
  • ALC:訳語
  • YouTube:動画
  • https://weddabroad.com/ceremony/throwing/:靴投げの説明

最後までお読みいただき

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https://twitter.com/tanupompom/status/1227756308645863424

コメント

  1. […] なお映画を観た後で、『キートンの文化生活一週間』で文化的な一週間を!を読むと、さらに映画への理解が深まります。 […]

  2. […] 『キートンの文化生活一週間』で文化的な一週間を!  […]

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