ホラー映画史の名作を、アメリカ人YouTuberから学ぶ【40作以上】

映画の棚

毎度お騒がせしています。ジェリーわたなべです。

元来、僕はホラー映画やゲームが苦手でした。兄が友人と「弟切草」や「夜光虫」をスーファミでプレイしているのを横で見ていて、夜寝れなくなったりしてました。

しかし『ブレインデッド』(1992)に出会ってから、ホラー映画を楽しめるようになりました。

そんなわけで今回は、

「昔のホラー映画をもっと知りたい」
「日本ではマイナーなホラー映画を観てみたい」

という勉強熱心な読者さんのために、1920年から始めるホラー映画史の代表作を紹介します。今回紹介する映画は、Cinemassacre(シネマサカー)というYouTubeチャンネルの動画を参考にしています。

「勉強」という硬い目的でなくても、週末に楽しく観る映画の参考にしてもらえたら嬉しいです。

グロいポスターや画像は極力使っていませんが、ホラーが苦手な方は少しご注意ください

ジェームズ・ロルフはゲーム&ホラー映画で成功したオタクである

今回はアメリカ人YouTuber、ジェームズ・ロルフ氏(James Rolfe)のチャンネルである”Cinemassacre”内の動画を通して、ホラー映画史の代表作を紹介します。

そこでまずは、ジェームズ・ロフル自身と、今回の動画が含まれるシリーズ「Monster Madness」について簡単に触れます。

ジェームズ・ロルフについて

ジェームズ・ロルフ氏のHP。Cinemassacre.com

ジェームズ・ロルフ氏は、多才な人物。映画レビュー以外にも新旧テレビゲームやボードゲームのレビュー動画も発信しています。

僕も大学生の頃から10年以上彼をフォローしています。

僕が初めてジェームズ・ロルフ氏を知った動画は「AVGNがドラゴンズレアを遊ぶ(Ep37)」(日本語字幕有り)でした。つまらないほどに難しいゲーム、いわゆるクソゲーを面白おかしく紹介しています。怒り芸は天下一品。

ロルフ氏は、レビュー対象によってキャラクターを使い分けています。

映画レビュー→ジェームズ・ロルフ(本人)

ゲームレビュー→AVGN(Angry Video Game Nerd:怒れるゲームオタク)

ボードゲームレビュー→Board James

彼のYouTubeのチャンネル登録者数は320万人以上(2020/02/21現在)いて、動画は1500本を超えています。AVGN名義の動画はDVD化されたり、2014年には映画化されたりしています。

https://youtu.be/eiz95K1ngiI
YouTubeチャンネルの映画化『 Angry Video Game Nerd: The Movie – Official Trailer (HD)』(日本語字幕有り)

Monster Madnessについて

今回紹介する動画が含まれる『Monster Madness』とは、2007年からロルフ氏がcinemassacre名義で発信しているハロウィン連動企画。

10月1日から31日間、一本ずつ映画を紹介するという内容です。今回紹介する「ホラーの歴史」以外にも、「ゴジラシリーズ全作品紹介」、「ジェイソンやエルム街等のシリーズ物の全作品紹介」などの企画があります。

この記事で紹介するのは、記念すべき第一回目の企画「ホラーの歴史」になります。

『カリガリ博士』から、2000年代まで、ホラー映画の歴史を語る上で重要な作品を各3分程度でまとめています。残念ながら、日本語字幕はついていません。ただし映像を観ているだけでも十分に楽しめる内容なので、ぜひ1本だけでも観てみてください。

「Monster Madness」の企画ページ
『2007 History of Horror』

https://youtu.be/NUDYpT9UYU0
YouTubeには動画を全てつなげたバージョンがアップされています

動画の聞き取りやすさ

最後に動画内のジェームズ・ロルフ氏の、英語の聞き取りやすさを独自に評価します。

  • 発音の明瞭さ ★★★
  • 語彙の易しさ ★
  • 訛りの弱さ  ★★★
  • 話すスピード ★★

※星は3点満点。星が多い=聞き取りやすい

発音はとても明瞭で、標準的な発音でスピードも速すぎません。話すスピードがメチャクチャ速いYouTuberも多いのですが、ロルフ氏は特別聞き取りやすいです。ただし語彙に関しては、映画の原題を知らなかったり俳優の名前を知らなかったりすると、少し苦しいかもしれません。

英語中級者だったら、ぜひチャレンジしてもらいたい動画だと思います。

『Monster Madness : ホラー映画の歴史』のエピソードリスト

ここからいよいよ本題です。『Monster Madness : ホラー映画の歴史』の全エピソードと、そこで紹介されている映画を紹介します。

※IMDB評価は2020/02時点のデータです。

『カリガリ博士』 (1920)

原題:Das Cabinet des Dr. Caligari
英題:The Cabinet of Dr. Caligari (1920)
監督:Robert Wiene
上映時間:67分
IMDB評価:8.1

催眠術師のカリガリ博士。彼は眠り男”チェザーレ”を操り、夜な夜な殺人を繰り返す。

Cabinet of Dr. Caligari, The (1920) History of Horror

第一次大戦直後の不安な社会を象徴しているドイツ表現主義の代表作。その特徴は、整った正方形や長方形が画面の中に存在しないことです。代わりに「ゆがんだり」「ギザギザな」四角形が用いられています。

ドイツ表現主義を象徴する町並みの描写

『吸血鬼ノスフェラトゥ』 (1922)

原題:Nosferatu
英題:Nosferatu, eine Symphonie des Grauens
監督:F.W. Murnau
上映時間:94分
IMDB評価:7.9

ヴァンパイアであるオーロック伯爵は新天地に移住を計画している。さらに、不動産屋であるハッター氏の妻の命が狙われる。

Nosferatu (1922) History of Horror

ブラム・ストーカーの著作『吸血鬼ドラキュラ』(1897)が原作です。ただしブラム・ストーカーの遺族から訴えを起こされ、「撮影した全てのフィルムを処分せよ」という裁判所命令が、監督のムルナウ氏に出されてしまいます。危うく失われた作品になるところでしたが、運良く難を逃れたフィルムのおかげで現在でも本作を鑑賞できます。

『オペラの怪人』 (1925)

原題:The Phantom of the Opera
監督:Rupert Julian
上映時間:93分
IMDB評価:7.6

パリ・オペラ座の歌手クリスティーヌ・ダーエは、千載一遇のチャンスをものにして万雷の拍手に迎えられる。しかし彼女の天使の歌声の裏には、悪魔のような怪人がいたのだった。

Phantom Of The Opera (1925) History of Horror

劇団四季のミュージカルでも大評判の「オペラ座の怪人」。本作を始め、過去に何度も映画化がなされています。本作はサイレント版がつくられた後で、トーキー版(音が入っているバージョン)もつくられたそうです。ただし、トーキー版は失われています。しかしサイレント版の冒頭に、おそらくトーキー版の名残と思われるシーンを観ることができます。

https://youtu.be/XfVj7RtsYxw
サイレント版については、こちらで詳しく述べられています

『魔人ドラキュラ』 (1931)

原題:Dracula
監督:Tod Browning
上映時間:75分
IMDB評価:7.5

太古の時代より生きながられるドラキュラ伯爵が、イギリスに渡ってきた。そして無垢な少女ミナを次の獲物に定めるのだった。

Dracula (1931) History of Horror

「ドラキュラ伯爵といったらこの格好!」というイメージを決定的なものとした、ベラ・ルゴシ版のドラキュラ。実はこの作品にはほぼ同時期に制作されたスペイン語版があります。カメラワークや演技も英語版とは異なっており、いつか観てみたいと思っています。

『フランケンシュタイン』 (1931)

原題:Frankenstein
監督:James Whale
上映時間:70分
IMDB評価:7.8

実験に取り憑かれた科学者(フランシュタイン博士)は、墓場から掘り起こした死体のパーツを集めて、新たな生命を想像しようとする。

Frankenstein (1931) History of Horror

怪物が少女と、湖のほとりで花遊びをするシーンは「あまりにもショッキング」ということで長い間封印されていました。

『ミイラ再生』 (1932)

原題:The Mummy
監督:Karl Freund
上映時間:73分
IMDB評価:7.1

現在(といっても1932年)に蘇ったエジプトのミイラ男が、ある女性につきまとう。その理由というのも、つきまとわれる女性とはかつてのエジプト王族の女性が生まれ変わった人物であり、さらにミイラ男の花嫁でもあったからだった。

Mummy, The (1932) History of Horror

「ミイラ男」というと、包帯グルグル男というイメージがある人が多いかもしれません。実はこの映画では、包帯グルグルなのは前半だけです。

回想シーンで槍で串刺しになる場面があります。 ジェームズ・ロルフ氏いわく「映画史上初の串刺しシーン」だそうです。

『ジキル博士とハイド氏』 (1931)

原題:Dr. Jekyll and Mr. Hyde
監督:Rouben Mamoulian
上映時間:98分
IMDB評価:7.6

ジキル博士は、変身薬を飲むことで自らの暗黒面をハイド氏として解き放ってしまう。その代償はあまりにも大きかった。

Dr. Jekyll and Mr. Hyde (1931) History of Horror

『狼男』 (1941)

原題:The Wolf Man
監督:George Waggner
上映時間:70分
IMDB評価:7.3

帰郷中の男が、謎の生物に襲われる。恐ろしい病気にかかったことを理解した彼は、自身が存在すべきでないことを悟るのだった。

Wolf Man, The (1941) History of Horror

脈々と続く「狼男映画」。その見どころの一つに「狼への変身シーンの見事さ」があるそうです。CG技術がまだ無い時代の映画ですが、本作の変身シーンも必見です。狼男役の俳優(Lon Chaney Jr.)が、カメラの前で何時間も同じ姿勢を保ち、徐々に狼男のメイクに変化していきます。

『キャット・ピープル』 (1942)

原題:Cat People
監督:Jacques Tourneur
上映時間:73分
IMDB評価:7.3

あるアメリカ人男性と結婚したセルビア人女性。彼女にはある心配事が。それは夫と仲良くなればなるほど、自分が猫人間(the cat person)に変身してしまうというもの。彼女は古くからの言い伝えを信じていたのだった。

Cat People (1942) History of Horror

日本のホラー映画の特徴を「見えないものに対する恐怖」のように表現されることがあります。本作はその恐怖を描いたアメリカ映画です。映画公開時はすでに、太平洋戦争が開戦していました。海の向こうの見えない敵国への恐怖と、本作の描く恐怖がリンクしているように感じられます。

『大アマゾンの半魚人』 (1954)

原題:Creature from the Black Lagoon
監督:Jack Arnold
上映時間:79分
IMDB評価:7.0

舞台はアマゾンのジャングル奥地。謎の原始生物の噂を聞きつけた科学者たちが、その生物を生け捕りにしようとする。

Creature From The Black Lagoon (1954) History of Horror

本作の生物は2人の俳優が、地上と水中でそれぞれ担当しています。水中を担当した俳優は、思いスーツを着た上で4分以上水中に潜っていられたとか。

『ティングラー 背すじに潜む恐怖』 (1959)

原題:The Tingler
監督:William Castle
上映時間:82分
IMDB評価:6.7

ある病理学者が、新種の寄生虫を捕獲する。その寄生虫は、宿主の恐怖を養分としていた。

Tingler, The (1959) History of Horror

葉巻が似合う男。ウィリアム・キャッスル御大

話題づくりの天才「ウィリアム・キャッスル」。彼が世に送り出した本作の特徴は「絶叫しなければ寄生虫に殺される」という設定。本作上映中に「寄生虫が逃げ出しました!」とアナウンスをかけて「生き残りたければ、大声で絶叫して、恐怖を外に出してください!」と客を煽ったそう。仲の良い友人や恋人同士で鑑賞していたら、さぞや楽しかっただろうなぁ。

「50年代末から70年代初頭までのハマー映画」

動画で紹介されている主な映画

・『吸血鬼ドラキュラ』(1958)
 原題:Dracula
 アメリカ版:Horror of Dracula

・『フランケンシュタインの逆襲』(1957)
 原題:The Curse of Frankenstein

1930年代のユニーバーサル社のモンスター映画とは一線を画した、イギリスのハマー・フィルム社製のモンスター映画を紹介しています。

「カラーであること」「血を真っ赤で表現していて、グロテスクであること」「お色気であること」が、ハマー・フィルムの特徴でした。

Hammer Films (late 50’s to early 70’s) History of Horror

「ロジャー・コーマンのポー映画」 (1960’s)

『忍者と悪女』 (1963)

ロジャー・コーマンが監督した、エドガー・アラン・ポー原作のホラー映画を紹介しています。特定の1作品を紹介するのではなく、様々な作品全体をさらりと述べています。

一応その中でも長めに紹介されていたのが、次の作品です。

『忍者と悪女』 (1963)
原題:The Raven

Roger Corman’s Poe films (1960’s) History of Horror

『サイコ』 (1960)

原題:Psycho
監督:Alfred Hitchcock
上映時間:109分
IMDB評価:8.5

宿泊客が次々と失踪する「Bates Motel」。そこの経営者には、誰にも言えない秘密があった。

Psycho (1960) History of Horror

「タイトルだけは聞いたことある」「シャワーシーンは見たことある」という人が多いと思います。実は「サイコ4」まで続編が作られています。

『サイコ4:温故知新』(タイトルは嘘です)

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』 (1968)

原題:Night of the Living Dead
監督:George A. Romero
上映時間:96分
IMDB評価:7.9

死体が蘇り人間の肉を喰らうという、血も凍る事件が発生。命からがら逃げてきた人々は一軒家に立て籠もり、恐怖の一夜を過ごす。

Night of the Living Dead (1968) History of Horror

本作はすでにパブリックドメインになっており、ジェームズ・ロルフ氏が2013年度のMonster Madnessで全編に音声解説をつけています。本作に興味があり英語リスニングにも自信をお持ちの方は、ぜひ挑戦してみてください!

https://youtu.be/5iXa481te7c
全4パートです

『エクソシスト』 (1973)

原題:The Exorcist
監督:William Friedkin
上映時間:122分
IMDB評価:8.0

12歳の少女に取り憑いた正体不明の存在。邪悪な存在を少女の身体から追い出すため、母親は奔走する。

Exorcist, The (1973) History of Horror

こちらも、タイトルだけは聞いたことがある人が多いと思います。映画の内容もさることながら、僕はこの映画の話になると「監督のウィリアム・フィリードキンが一番悪魔だ」という言葉を思い出します。監督はリアルな演技を引き出すために、本物の銃を撃って役者を驚かせたり、最後のシーンを極寒の部屋の中で撮影したそうです。

『悪魔のいけにえ』 (1974)

原題:The Texas Chain Saw Massacre
監督:Tobe Hooper
上映時間:83分
IMDB評価:7.5

テキサスにある目的地に向かう途中の青年5人。ふとしたはずみで、彼らはレザーフェイス一家の恐怖の歓待を受けるハメとなる。

Texas Chainsaw Massacre (1974) History of Horror

原題に「Chain Saw」が入っているので、チェーンソーで人間を襲う最初の映画かと思われがちです。しかし実際は、『鮮血の美学』(The Last House on the Left、1972)の中で、娘を惨殺された父親が、犯人にチェーンソーを使って復讐しています。

The Last House on the Left、1972

『ジョーズ』 (1975)

原題:Jaws
監督:Steven Spielberg
上映時間:124分
IMDB評価:8.0

非常に凶暴なサメがビーチを襲い、大パニックに。保安官、海洋生物学者と船乗りが、サメ退治に立ち上がる。

Jaws (1975) History of Horror

テーマソングも含めて非常に有名な作品。サメの資料映像をふんだんに使い、安くかつ説得力のある映画をつくりあげたスピルバーグ監督のすごさを堪能する映画です。

大ヒット作の宿命として、本作にも続編がつくられました。『ジョーズ2』(Jaws 2、1978)、『ジョーズ3』(Jaws 3-D、1983)、『ジョーズ’87 復讐篇』(Jaws The Revenge、1987)です。全作品、スピルバーグ監督ではありません。

Jaws 3-D、1983
味があります

『ハロウィン』 (1978)

原題:Halloween
監督:John Carpenter
上映時間:91分
IMDB評価:7.8

15年前に自身の姉を殺害したマイケル・マイヤーズが収容先の病院から脱走。彼は新たな獲物を求めて、街へ戻ってきたのだった。

Halloween (1978) History of Horror

2010年代以降も何度となくリメイクされている、大人気シリーズの1作目。実は僕はこの映画のテーマソングが大好きだったりします。不安で心が強風にあおられる稲穂のようにさざめきながらも、「これから始まる惨劇を観てみたい!」という相反する感情にさせてくれる名曲です。

「Halloween theme」で検索すると見つかるはずです。

いくつもの続編とリメイクが制作されていますが、注意点を一つ。『ハロウィンIII』(Halloween III: Season of the Witch、1982)には、殺人鬼マイケル・マイヤーズは登場しません!

「『ハロウィン』を名乗らなければ良作」とも言われています

『ゾンビ』 (1978)

原題:Dawn of the Dead
監督:George A. Romero
上映時間:127分
IMDB評価:7.9

ゾンビの謎の大量発生の後、生き残った者たちはショッピングモールに集まって生きる道を模索する。

Dawn Of The Dead (1978) History of Horror

多くの人体破壊描写等の特殊技術を手掛ける、トム・サビーニ(Tom Savini、1946‐)という名匠がいます。本作では彼自身が俳優として出演し、人体破壊される点が見どころです。

トム・サビーニ御大
悪い人ではなさそう

『エイリアン』 (1979)

原題:Alien
監督:Ridley Scott
上映時間:117分
IMDB評価:8.4

とある宇宙船が謎の救難信号を受信するところから、映画は始まる。その後、船員の1人が未知の生命体に命を奪われる。その死は、これから始まる恐怖のほんの序章に過ぎなかった。

Alien (1979) History of Horror

宇宙船という隔離された空間かつ入り組んだ構造物に中で、いつエイリアンに襲われるか分からない恐怖が本作の特徴です。

『13日の金曜日』 (1980)

原題:Friday the 13th
監督:Sean S. Cunningham
上映時間:95分
IMDB評価:6.5

サマーキャンプを準備するために、クリスタル・レイクに集まったカウンセラー達を謎の殺人鬼が襲う。

Friday The 13th (1980) History of Horror

抜群の知名度を持ち、多くの続編とリメイクを生み出し、1980年代ホラーを象徴する作品です。「ホラー映画は苦手だよー(T_T)」という人にも、ぜひ1度は友人と観てもらいたい映画。

第6作目『JASON LIVES: FRIDAY THE 13TH PART VI』は、僕の誕生日に公開されました

『エルム街の悪夢』 (1984)

原題:A Nightmare on Elm Street
監督:Wes Craven
上映時間:91分
IMDB評価:7.5

エルム街にはかつて、児童ばかりを狙った連続殺人事件が発生した過去があった。その犯人は被害者の父母に惨殺されたのだが、獰猛な悪霊となって蘇り復讐を果たそうとする。その方法とは、エルム街に住む青少年の夢に忍び込むことだった。

Nightmare On Elm Street, A (1984) History of Horror

「夢の中でモンスターに襲われる」。これほど子どもたちを、恐怖のどん底に陥れる設定があったでしょうか。

僕はかつて、本作の一部(お風呂のシーン)を観て眠れなくなりました。さらに本作を基にした作品が『怪奇倶楽部』(1995-1996、フジテレビ)でありまして、もう1回眠れなくなりました。

『怪奇倶楽部』の作品は、おそらく中学生編の第15話『夢魔』ではないかと思います。夢の中にピエロが殺しにやって来るという、世界最高レベルに辛い唐辛子であるハバネロとジョロキアを大釜でじっくりコトコト煮込んでペースト状にしたものを眼の下に塗りたくるような、とんでもなく怖い設定でした。

そんな、眠れぬ夜を何度もプレゼントしてくれたのが本作なのです。

https://youtu.be/-2aVpY8TycQ
タイトルを見返すと、結構気になるエピソードが多いドラマシリーズ

『死霊のはらわた』3部作 (1981-1992)

1作目『死霊のはらわた』

  • 原題:The Evil Dead
  • 監督:Sam Raimi
  • 上映時間:85分
  • IMDB評価:7.5

2作目『死霊のはらわたII』

  • 原題:The Evil Dead Ⅱ
  • 監督:Sam Raimi
  • 上映時間:84分
  • IMDB評価:7.8

3作目『死霊のはらわたIII/キャプテン・スーパーマーケット』

  • 原題:Army of Darkness
  • 監督:Sam Raimi
  • 上映時間:81分
  • IMDB評価:7.5

Evil Dead, The (1981) History of Horror

今では『スパイダーマン』の監督として有名なサム・ライミ(Sam Raimi、1959‐)の監督デビュー作である、『死霊のはらわた』から始まる三部作を紹介しています。サム・ライミ監督は『死霊のはらわた』を制作する前に、当時人気だったホラー映画を徹底的に研究したそうです。例えば、「何秒毎に恐怖シーンを入れると、観客は飽きないか」等をノートに書き留めたそう。

『死霊のはらわた』は、ホラー映画が苦手な人には難易度が非常に高い映画だと思います。その分、映画を観終わった後のカタルシスも深いものになるはずです。ぜひチャレンジしてみてください。

『ドラキュリアン』 (1987)

原題:The Monster Squad
監督:Fred Dekker
上映時間:79分
IMDB評価:7.1

モンスターファンの子供たちが、ドラキュラ伯爵らモンスターから街を守るお話。

Monster Squad (1987) History of Horror

海外の映画サイトではよく紹介されているのですが、日本ではあまり知名度がない映画。観てみたいけど、アマゾンで4,000円以上もするのでなかなか手が出ない。

『ブレインデッド』 (1992)

原題:Dead Alive
監督:Peter Jackson
上映時間:104分
IMDB評価:7.5

謎の島から持ち出された猿には、未知の病原菌が住み着いていた。この病原菌に感染した者は、身体が腐りゾンビとなってしまうのだった。

Brain Dead aka Dead Alive (1992) History of Horror

以前、【人混みを避けろ】パンデミック映画16作品でも紹介した作品。ラストの芝刈り機のシーンを観て「ホラー映画でも笑って良いんだ」と、ホラー映画観がガラッと変わった大切な映画です。

『スクリーム』 (1996)

原題:Scream
監督:Wes Craven
上映時間:111分
IMDB評価:7.2

一年前、ある少女の母親が殺害された。そして次は少女自身と友人たちの命が狙われることとなった。殺人鬼は、死のゲームを楽しむためにホラー映画を用いる。

Scream (1996) History of Horror

『スクリーム』といったら、あの歪んだ白い顔のお面で有名です。実はそれだけではなく、映画の内容も凄くユニーク。「モンスターに襲われたら、逃げ場の少ない2階に逃げる」等の、ホラー映画のお約束を逆手に取ったシーンが多く観られます。

ホラー映画について何も知らなくても楽しめるし、ホラー映画についてしっているとさらに楽しめる映画です。

『フロム・ダスク・ティル・ドーン』 (1996)

原題:From Dusk Till Dawn
監督:Robert Rodriguez
上映時間:108分
IMDB評価:7.2

2人の犯罪者と人質がトラック運転手の集まる酒場に逃げてきた。しかしその酒場とは、吸血鬼たちに支配されていたのだった。

From Dusk Till Dawn (1996) History of Horror

映画の前半と後半で、雰囲気がガラリと変わる映画。バスター・キートンの短編を思い出します。キートンの映画も、観終わった後で「あれ?前半で何があったっけ?」となるからです。

『ジャージー・デビル・プロジェクト』 (1998)

原題:The Last Broadcast
監督:Stefan Avalos & Lance Weiler
上映時間:86分
IMDB評価:5.4

映画撮影班が怪しげな森へと入っていきます。彼らの目的は「ジャージー・デビル」と呼ばれる謎に満ちた存在を映像に収めること。

Last Broadcast, The (1998) History of Horror

POV(Poin Of View: 実際にビデオカメラで撮影しているかのように見せる技法)を用いたホラー映画というと『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(The Blair Witch Project ,1999)が有名ですが、実は本作が先に上映されています。

『プレスリーVSミイラ男』 (2002)

原題:Bubba Ho-Tep
監督:Don Coscarelli
上映時間:92分
IMDB評価:7.0

実は生きていた「エルビス・プレスリー」と、アフリカ系「ケネディ大統領」は、介護施設で幸せな毎日を送っていた。ある日謎のミイラ男がやってきて、施設のお年寄りの魂を抜き出してしまう。心に熱いものを秘めた2人は、反撃を開始した。

Bubba Ho-Tep (2002) History of Horror

ロックンロールの神様、有名な大統領、古代エジプトの王様という、異なる分野のトップに立つ人間が揃うと何が起きるのかという実験的な映画です。

「2000年代以降のホラー映画」

Slither (2006)

この動画では、2000年代のホラー映画の傾向について、具体例とともに説明されています。

2000年代のホラー映画の傾向とは

  • リメイクが多い
  • アメリカ以外の国のホラー映画の台頭
  • より痛くてグロい映画が好まれる

の3つが挙げられています。

Monster Madness 2007 Recap

紹介された主な映画

  • The Sixth Sense (1999)
  • Shaun of the Dead (2004)
  • House of Wax (2005)
  • The Hills Have Eyes (2006)
  • The Amityville Horror (2005)
  • Psycho (1998)
  • The Texas Chainsaw Massacre: The Beginning (2006)
  • Ringu (1998)
  • Ju-on: The Grudge (2002)
  • Slither (2006)
  • Saw (2004)
  • Hostel (2005)
  • The Devil’s Rejects (2005)

今回はジェーム・ロルフ氏の『Monster Madness 2007』を通して、ホラー映画史的に有名な映画を紹介しました。

出典

最後までお読みいただきありがとうございました。Twitterでは、サイレント映画や英語学習についてつぶやいています。

チェックしていただけたら幸いです。よろしくお願いします。

https://twitter.com/tanupompom/status/1237345943936098311

コメント

  1. […] ホラー映画史の名作を、アメリカ人YouTuberから学ぶ【30作以上】毎度お騒が… […]

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