エレノア・ルーズベルトから学ぶコンプレックス克服法

英語ハック

「自分の居場所が見つからない」
「自分に自信が持てない」
「貧困問題等、社会的弱者を救済することに興味がある」

僕も自分に自信がある方ではなく、人と話しても油断すると自虐ばかりしてしまいます^^;

僕ほどでなくても、上記に当てはまる人にぜひ知ってもらいたい人物が、エレノア・ルーズベルト(Eleanor Roosevelt)。

小さい頃からコンプレックスに苦しみながらも、運命的な出会いを経て歴史に残るファーストレディーとなった彼女の人生の中にはきっと生きるヒントが見つかるはず!

今回はそんなエレノア・ルーズベルトの伝記『Who Was Eleanor Roosevelt?』を参照しながら紹介します。

具体的には

  1. フランクリン・ルーズベルト大統領夫人
  2. 印象的なエピソード
  3. 名言
  4. 英文解説
  5. エレノア・ルーズベルト関連動画・書籍

の順で書いていきます。

ミシェル・オバマやメラニア・トランプといった、現代のファーストレディーにも多大な影響を与えているエレノア・ルーズベルトという人物にぜひ触れてみましょう!

▲今回参照した『Who Was Eleanor Roosevelt?』

フランクリン・ルーズベルト大統領夫人


エレノア・ルーズベルト(Eleanor Roosevelt、1884年10月11日 – 1962年11月7日)は、ニューヨークに生まれました。経済的には非常に恵まれていましたが、幼少期は孤独だったようです。特に他の女の子よりも抜きん出てい身長や、美人の誉れ高い母親よりも(本人としては)劣っている外見にコンプレックスを抱いていたのだとか。ただし仲良しだった父親に連れられて、幼い頃から貧困層への炊き出し等のお手伝いをしていたそうです。幼い頃に大好きな人と一緒に活動に参加していたことが、貧困問題に関心を持つきっかけになったと言えます。

その後イギリス留学を経て、後のアメリカ大統領になるフランクリン・ルーズベルト(Franklin Roosevelt)と結婚。ファーストレディーとしてのエレノアは、積極的に社会問題に対して発言をしました。従来のファーストレディーの役割がせいぜいパーティーの仕切りであったことから、彼女のこのような行動に周囲は驚愕したそうです。前アメリカ大統領のバラク・オバマのミシェル・オバマ夫人や、現大統領夫人のメラニア・トランプ夫人も積極的に発言をしていますが、その嚆矢となった人こそがエレノア・ルーズベルトなのだと言えます。

エレノアはフランクリンの死後も大活躍でした。フランクリンの跡を継いだトルーマン政権下では、アメリカの国連大使を務め世界人権宣言の起草を行っています。

印象的なエピソード

ここでは本を読んでいて、特に印象に残ったエピソードを2つ紹介します。そのエピソードとは、「コイン誤飲狂言事件」と「夫の不倫事件」です。

印象的なエピソード①:コイン誤飲狂言事件

このエピソードは数あるエレノアの孤独エピソードの中でも、特に彼女のやるせなさが伝わってくるものです。

この事件が起きたのは、エレノアが6歳の時のヨーロッパ旅行の時でした。旅行中エレノアの父エリオット・ルーズベルトは、たびたびお酒を飲みすぎていました。そしてついにフランス滞在中、病院に運ばれてしまったのです。

エリオットがしばらく入院している間、エレノアはフランスにある修道女が運営している学校に寄宿することになりました。フランス語が全く話せなかった彼女は、同級生からも先生からも浮いた存在に甘んじるより仕方有りませんでした。狂言事件はそんな学校生活の中で起きたのです。

ある日エレノアの同級生が、誤ってコインを飲み込んでしまうという事件がありました。先生も他の生徒も含めて、学校全体が蜂の巣をつついたような大騒ぎ。みんながその同級生を心配したのでした。

その様子を見ていたエレノアは「みんなに心配してもらいたい」と思ったのでしょう。自分も同じことをしようと思い立ったのです。

早速エレノアは「私もコインを飲み込んじゃいました」と嘘をつきます。しかしそんな嘘はすぐにばれるもの。嘘を見抜いた先生は、母親のアンナ・ルーズベルトを呼び寄せ、そのまま彼女を退学処分としたのでした。

帰宅後烈火のごとく怒り狂う母アンナを前にして、エレノアは何を思ったのでしょう。

学校の先生もアンナも、嘘をついたことを注意するだけではなく、そんな行動をした原因にも注意を向けても良かったのではないでしょうか…。

このエピーソードのように、声を聞いてもらえない人たちの気持ちを痛いほどわかるからこそ、エレノアは社会的弱者への関心を持ち続けたのかもしれません。

印象的なエピソード②:夫の不倫事件

時は流れて、こちらは第32代アメリカ合衆国大統領になるフランクリン・ルーズベルトと結婚してからのエピソード。この事件があったからこそ、エレノアは社会的発言を積極的に行うファーストレディーになったのではないかと思います。

ことの発端は、1914年の第1次世界大戦開戦。エレノアは赤十字の仕事を手伝うようになります。今まで以上に多忙になったエレノアは、ルーシー・マーサー(Lucy Mercer)という女性を秘書として雇いました。

ところがこのルーシーが、あろうことか夫のフランクリンと不倫してしまいます。このことを知ったエレノアは、たいへん大きなショックを受けます。夫に全幅の信頼を寄せていた彼女は、フランクリンの裏切りに深く絶望します。

フランクリンは反省し、それ以降マーサーとは一切会わなかったそうです。エレノアも離婚せずにこの事件以降も夫を陰に陽に支えています。ただしこの一件以降、二人の間には常にピリピリした空気が流れていたそうです。

家庭に幻滅したことで、社会問題に尽力するエネルギーを確保できるようになったことが、この事件の意義なのかもしれません。

余談ですが、後にエレノアもフランクリンの側近と不倫していたようです。最終的にはどっちもどっちみたいですね。

名言

ここでは本に掲載されていた名言を紹介します。今回紹介するのは、ケネディ政権下で国連大使を務めたアドレイ・スティーブンソン氏(Adlai Stevenson)が、エレノアの死後に彼女を讃えて送った言葉です。

She would rather light candles than curse the darkness, and her glow has warmed the world.

「彼女は暗闇を呪うのではなく、暗闇に明かりを灯す人でした。その光により、世界は暖められたのです。」(ジェリー訳)

どんなに恵まれた環境にあっても、そこに必ず不満を見つけてしまうのが人間。そこでずっと不平不満を並べるだけの人間もいれば、解決策を示すのもまた人間です。エレノアは第一次大戦と第二次大戦という2つの世界大戦が続いた暗い世界において、それでも人々に希望の光を見せ続けた偉大な人物だったのですね。

英文解説

ここでは、本の18ページにある「Her father promised nothing bad would happen. And it didn’t!」という文について解説します。これは、エレノア一家がヨーロッパ旅行した時の文です。

まずは単語の確認から。

・promise:約束する
・happen:(事件が)起きる

ここで問題の文を読むと
彼女の父親はnothing badが起きると約束しました。」となります。

さて、nothingやsomethingは修飾方法が特殊です。今回の「nothing bad」のように、修飾する語句が後ろにつきます。例えば「something new」なら「新しい何か」、「something cold」なら「冷たい何か」のようになります。

「nothing bad」を直訳すると「悪いことは何も~ない」となります。

つまり問題の文は「彼女の父親は、悪いことは何も起きないと約束しました。」という意味なのです。

では、最後の「And it didn’t!」の意味を考えましょう。この部分が一番難しいと思います。

まず、itは何を指すのでしょうか?直前の文「Her father promised nothing bad would happen」の中で、代名詞にするとitになるのは「nothing bad」ですね。

つまり問題の文は「そして、何も悪いことが didn’t!」となります。

ここで疑問に思うのは、「didn’tの後ろには、どんな動詞が省略されているか」になります。やはり直前の文「Her father promised nothing bad would happen」の中から動詞を探すと「promise」と「happen」がありますね。それぞれを当てはめてみましょう。ただし、わかりやすくするために、「And it did.」という文を使って検証します。

ⅰ. promiseの場合:「そして、何も悪いことが約束しなかった!」
→「悪いことが約束する」とは、意味がわかりにくいですね。

ⅱ. happenの場合:「そして、何も悪いことが起きなかった!」
→こちらの方がしっくりきそうですね。なのでdidn’tの後にはhappenが省略されていると考えます。

ここまでで、「And it did! =そして何も悪いことが起きなかったのです!」という意味なのだと理解できました。

いよいよ最後の工程です。原文では「And it didn’t!」となっていましたね。なので、上記の日本語訳の肯定と否定をひっくり返します。

つまり
「And it didn’t! = そして悪いことが起きたのです!」となります。

実際にヨーロッパ旅行中にエレノアの父親がアルコールの飲み過ぎで入院する、という「悪いこと」が起きています。

まとめましょう。

Her father promised nothing bad would happen. And it didn’t!

=彼女の父親は、悪いことは何も起きないと約束しました。しかし悪いことが起きたのです!(ジェリー訳:文脈から考えて自然なので、”and”は「しかし」と訳しました)

エレノア・ルーズベルト関連動画・書籍

ここでは、エレノア・ルーズベルトにさらに詳しくなるための情報を提供します。

Eleanor Roosevelt | Mrs. President | History

▲ヒストリーチャンネルによる、エレノア・ルーズベルト紹介動画(英語字幕有)

Who Was Eleanor Roosevelt?

▲この記事が参考にした本。このWho was シリーズは易しい英語で書かれているので、伝記に興味がある人に特にオススメです。

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コメント

  1. […] 以前「エレノア・ルーズベルトから学ぶコンプレックス克服法」で書評を書いた、”Who was…”シリーズのユリウス・カエサル編。 […]

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